目の肥えたジュエリー愛好家向け販売会

2015/10/07 06:09 更新


 消費者向けのクリエータージュエリー販売会「ニュージュエリー」展からの派生として、14年にスタートした「ニュージュエリープラス」展が、東京・目黒のデザインホテル、クラスカ内で9月上旬に開催された。

 同展はニュージュエリー展の登竜門的な位置付けで、初出展ブランドで構成されたイベント。素材や技術を問わず、高い感性のアイテムを紹介する。そのためブランド立ち上げの場ともなり、フレッシュな感性と創意あふれる商品が集まっている。

 2回目の開催となった今回は40ブランドが参加。3日間で約2000人が来場した。好評だったブランドの一つは、ジャンルや素材を問わず、〝元気になるかわいいモノ〟を揃える「ミリ」。西陣織の絹糸をかぎ編みしたシルクのリングケース(4000円)がユニークで、本来の用途としてだけでなく、子どもの乳歯を入れるお守り袋やペンダントトップとして購入する人もいたという。

「ミリ」のシルクのリングケース
「ミリ」のシルクのリングケース

 無邪気さや自由さを持ち続ける大人の女性に向けた「イトネ」は、初のお披露目として注目された。〝ユキヤナギ〟シリーズ(片耳ピアス3500円~)は、薄くても割れにくい耐熱ガラスの特性を利用し、繊細な白い陶器に見立てて制作している。

「イトネ」のユキヤナギピアス
「イトネ」のユキヤナギピアス

 「コイアカナタ」のブースも人を集めた。稲穂と一緒にディスプレーした〝稲木〟シリーズは、実際の稲穂を型代わりに用いて制作。ネックレス(2万4000円)とピアス(1万8000円~)は、14Kゴールドフィルドに14Kメッキをかけたことで実りの秋、光輝く田んぼの風景をイメージした。

「コイアカナタ」の稲木シリーズ
「コイアカナタ」の稲木シリーズ

 ニュージュエリープラスは、「誰よりも早く新しい物を求める目の肥えたジュエリー愛好家や、バイヤーが集まり、新人デザイナーの発掘の場となっている。デザイナーたちは力をつけ、次はニュージュエリー展に出展するという好循環が生まれつつある」と同展のPR担当の村主真樹子さん。次回のニュージュエリー展は、伊勢丹新宿本店7階の催事場で、10月21日から6日間行う予定。



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