開発総合支援企業として工業用試作モデルが主力の日南(神奈川県綾瀬市)がアパレル事業に参入する。レディスブランド「リツ」を立ち上げ、22年春夏から販売する。猿渡義市取締役デザイン本部長は「物作りで培った高い技術力とクオリティーを融合させ、新しい魅力を提案する」。業界を外から見た異業種だから「違う視点のアプローチができる」ともいう。そのためにアパレル事業部を新設。これまでのBtoB(企業間取引)中心の事業から、消費者と直接に接するBtoC(企業対消費者取引)の新事業で社内の活性化にもつながっている。
(古川伸広)
リツはボーホーシック(ボヘミアンとニューヨークのソーホーのミックススタイル)をエレガントに昇華させ、まとった人がロマンティックな抽象画に溶け込むような雰囲気を提案する。デザインを担当する堀江りつさんは「日本市場に少ないボーホーシックスタイルを都会的で手に取りやすいデザインに落とし込み表現した」という。オリジナルレース使いや体のラインをきれいにみせるシルエット、ディテールににこだわったアイテムを打ち出している。
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