ノーニューフォークスタジオ(東京)が開発した「オルフェ」に、アーティストやパフォーマーから熱い視線が注がれている。動きに合わせて光り、音を出す“スマートシューズ”で、表現の魅力を増すだけでなく、コミュニケーションツールとしての可能性も秘めている。
同社が目指すのは、単なる靴にとどまらない「表現者のためのスマートシューズ」だ。パフォーマンスもファッションも日常生活の中の動きも表現と捉え、「新しい表現をする人のプラットフォームになれば」(菊川裕也CEO=最高経営責任者)という。菊川CEOが大学で研究した電子音楽がオルフェの基になっていることもあり楽器としての側面もあるが、モノとして進化させ、「音楽を変えるだけでなく、みんなが利用することでみんなが幸せになれるものを作りたい」と話す。今年5月に一般販売を開始する予定で、参考価格は3万円台後半~4万円台。
シンプルなデザインとは裏腹に、内蔵された機能は実に多彩だ。ソールに100個のシリアル製フルカラーLED(発光ダイオード)を搭載。高度な技術力によって各LEDの個別制御を可能とし、多様な色の組み合わせを楽しむことができるようにした。さらに、ソールの透過性を高めることで美しい発色を実現。動きに合わせて光る魅力を最大限に引き出す。
ブルートゥース対応でパソコンやスマートフォンとも簡単に連携できる。光り方や音の出し方を遠隔操作できるだけでなく、そうしたデータをネット上で共有することも可能。モーションセンサーで姿勢を測定することができ、ヘルスケアとしても使うことができる優れものだ。ネット上でモノをコントロールするIoT(インターネット・オブ・シングス)が進化していることもあり、ネットと連動することで、オルフェは今後も様々な用途が期待される。
Orphe [日本語字幕 ver.] from no new folk studio on Vimeo.