ノリコ・アラキ、伊デザイナー起用

2015/09/01 06:55 更新


 ニット主力のレディスアパレルメーカー、コムト(東京)は「ノリコ・アラキ」で、16年春夏物からイタリア人デザイナーを起用したメード・イン・イタリーの新しいテイストの商品を加える。市場は「商品のコモディティー化が問題となっており、同質化した商品があふれている」(光永幸貴副社長)として、オリジナリティーある商品を打ち出す。

 ノリコ・アラキはブランド誕生から23年。「クチュールアンドカジュアル」をコンセプトにメード・イン・ジャパンによる独特なニットを中心に発信している。10年ほど前まではパリ・トラノイ展に出展し、欧州テイストを企画に反映するなど国内に加えて欧州でも販路を拡大してきた。現在は海外展出展をやめ、「国内市場に合わせた企画が増えていた」が、改めて個性を発揮するためにブランドリニューアルを行う。

 イタリア企画は全体の50%。マックスマーラでのチーフデザイナーの経歴を持つラウラ・カルミニヨットとモデリストのラウラ・フランチェスカ、イタリアの工場と組んだオリジナル企画を製作する。素材は欧州で選び、企画には日本の要素、情報も取り入れる。

 商品はフルアイテムで、立体的なシルエット、布帛とニットのドッキングやプリント、パッチワーク使いなどで特徴を打ち出す。価格はジャケット2万9000~5万9000円、ニット1万9000~6万9000円、ボトム1万9000~4万5000円など。

 販路は専門店と百貨店。9月と11月の展示会で各20型を発表する。「これまでの日本製にイタリア製をミックスしたコレクションをハイエンドマーケットに向け提案する」としている。

新しく加えるイタリア企画の「ノリコ・アラキ」


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