「AIエージェント」「エージェンティック・コマース」が主題となった今年の全米小売業大会だが、根底にある流れは従来と変わらない。「顧客に近づき、顧客をより理解したい、顧客のパーソナルな要望に応えたい」という長年の取り組みの延長線上に浮上してきた一つの手段と捉えるべきだ。エージェンティック・コマースが急浮上する一方で、同じ目的をもちながらAI(人工知能)と真逆とも言えるさまざまな手法による事例も紹介された。AIとヒューマンタッチ、その両方を同時進行させる必要性を強く実感した大会だった。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
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買い物相談増える
「お客がどこにいても買えるように」と、実店舗でもウェブサイトでもモバイルアプリでも買えるオムニチャネルの概念が生まれたが、昨今は生成AIに買い物の相談をする消費者が急増している。ECプラットフォーム「ショッピファイ」のハーレイ・フィンケルステイン社長は、「ショッピファイにおけるAIがらみのオーダーは25年1月の14倍に増えている」と語った。
