メンズ誌『オーシャンズ』 渋谷で消費者イベント

2019/11/01 10:59 更新


 ライトハウスメディア(東京)が発行する月刊メンズファッション誌『オーシャンズ』は2日、渋谷キャスト・ガーデンで、ジーンズが主力商品のブランドを集めた消費者向けイベント「デニムキャンプ」を初開催する。消費者を招いての大掛かりなイベント自体も初の試み。ジーンズ・デニムウェアは同誌にとって欠かせない存在で、「見る、読む」という雑誌の枠を越えた体験の場を設けることで、デニムファッションの魅力を訴求する。

デニム好きが楽しめる

 渋谷、原宿、表参道地域に店を構える六つのブランド「A.P.C.」「ディーゼル」「ジースター・ロゥ」「リー」「リーバイス」「ヌーディージーンズ」が協賛・参加する。会場では、各ブランドがブースを構え、ワークショップや商品の展示などを行う。このほか、同誌でなじみのモデルやスタイリストが、各ブランドの服でスタイリング講座を開いたり、原宿のビンテージショップ「ベルベルジン」のディレクターの藤原裕さんがトークショーを行う。

 スタイリストやカメラマンなど同誌に携わるデニム好きが私服を出品するフリーマーケットや大人から子供までを対象にした撮影会、音楽ライブなど多様なコンテンツも用意する。協賛・参加ブランドは、会場周辺の自店で特別な試みをする予定もあるという。入場は無料。

イベントに向けて作成したタブロイド紙。協賛・参加ブランドが店などで配布した

年1回継続開催へ

 オーシャンズは06年に創刊した。中心読者層は30代後半。現在の実売部数は毎号平均6万強で、定期購読者が多いのが強みだ。

 とはいえ、14~15年ごろのピーク時に比べると、部数は減少した。「今の30代前半から下の世代は、雑誌をあまり読まなくなった。彼らにどうアプローチしていくかが大きな課題」(江部寿貴編集長)という。初のイベント開催は、「デニムマーケットを盛り上げるとともに、オーシャンズを強くするためでもある」。

 今後は紙だけでの情報発信にこだわらず、オーシャンズというブランドを強みにウェブやイベントなど様々な手段で読者との接点を拡大していく方針だ。「オーシャンズから連想される世界観や空気感を伝え、デニム=オーシャンズという立ち位置を確立したい」考えだ。

 デニムキャンプは今後も年1回の継続開催を計画する。時期や場所は、ブランドと話し合いながら最適解を探っていく。ジーンズやデニムウェアを主力とするブランドを軸に、メンズカジュアルブランドの協賛・参加を募りながら規模を大きくしていきたい考えだ。

「デニムマーケットを盛り上げるとともに、オーシャンズを強くしたい」と江部編集長


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