古着ブームが続く。東京・下北沢が〝聖地〟化する一方、地方の商店街では古着屋の出店が急増している。古着が市場にあふれる中、さらなる進化を遂げる欧州ブランド古着を扱う小さな事業者が、高級ブランドが並ぶ百貨店に注目されている。
かつてはタブー
数年前までは百貨店で古着を販売することはタブーに近かった。新品のプロパー販売への影響が懸念されたからだろう。19年春に全面改装した阪急メンズ東京が古着販売の常設店を導入したのは先駆的な挑戦だった。
大人世代が古着への抵抗感が薄れ、新品と古着の垣根を越えたスタイリングが定着するなど消費者の意識も変化してきた。一部のマニアの間では、現行品よりも希少性の高いビンテージ品の方がプレミアが付き高値で取引されることもあり、消費者個人の満足度が高い場合もある。
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