デザイナーの折見健太が20年に始めた「オリミ」はこのほど、東京都内で初のショーを行い、25年春夏コレクションを見せた。
テーマは「DISARM」。メンズのスタンダードアイテムをベースに、着方や服としてのバランスを変化させ、フォーマルなムードでスタイリングした。上下をひっくり返して着用できるトラッカージャケットは、共地のトラウザーを組み合わせてセットアップのように着る。上下逆さまのジャケットは短い着丈でウエストをのぞかせ、ベルトが付いた本来の裾がベアトップのように肩を包む。無骨さのあるアイテムをジェンダーフルイドなバランスで変える。逆さのままベルトの位置をウエストにずらし、スカートのように着用もできる。
コンパクトなボックスシルエットの丸首ジャケットは襟元から白いシャツを出し、フロントにタックをふんだんに入れたハーフパンツを合わせる。そのハーフパンツはプリーツスカートのようなシルエットを描き、柔らかなエレガンスを感じさせる。
(須田渉美)