大阪オフィスのデビューブランドが元気

2016/07/29 06:05 更新


「リサウンド・クロージング」 初年度目標上回る勢いに

国内生かしたものづくりに支持

 16年春夏からスタートしたジーンズカジュアル主体のメンズ「リサウンド・クロージング」(大阪オフィス)が元気だ。販売先の店頭でヒット商品が生まれ、追加発注も続き、初年度の売り上げ目標だった2億円を上回る勢いを見せている。ジーンズだけでなく、国内の手の込んだものづくりで仕上げたトータル提案も支持されている。

 ジーンズをはじめとしたデニムアイテムは、岡山県児島にあるジーンズ後加工の工場と協力して作り込んでいる。ジーンズはオリジナルデニムや加工だけでなく、ミシン糸も風合いと強度を両立させたものを3種類使い分けるなど細部まで手をかけている。腰裏のタグを職人が刺繍にしたり、革パッチにディアスキンを使うなどもしている。

 春夏はジーンズをはじめ、Gジャンやサマーニットなどのアイテムがヒットした。とくにGジャンは約600枚が売れる結果になった。購入していく客層は30代半ば~後半が最も多い。

 現在の販売先は個店専門店を中心に40店ほど。インポートブランドも扱う感度の高い店が少なくない。新規取引の引き合いや問い合わせも増えている。

 16~17年秋冬物では、インディゴやブルーの色使いを主体に、西海岸のサーフカルチャーを盛り込んだ提案を打ち出す。パンツでは、インディゴカラーのコーデュロイを新たに加える。本藍染めのロープ染色糸を使い、静岡県磐田市で作った14ウェルのコーデュロイを使うもの。後加工するタイプは、アタリやパッチワーク、リペア感などが、凹凸感とともに印象強い。4万2000円。

 パンツ以外では、デニムのダウンベストやディアスキンのレザーアウターを押している。ダウンベストは、8?のムラ糸デニムで、背中部分に後加工をのせている。4万2000円で、ジャケットタイプは5万円。ディアスキンを使ったダブルライダーズやGジャンは、タンニンなめしをベースにした技術で黒だけでなく、インディゴのようなブルーも表現する。どちらも13万~16万円。

 

デニムを使ったダウンベスト
デニムを使ったダウンベスト

秋冬に打ち出すインディゴコーデュロイパンツのハードな加工タイプ



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