エキスパンダーロールの修理・製造・販売を手掛ける大阪染織機械(大阪市)が、ユーチューブやティックトックなどのSNSに投稿した動画が〝バズって〟いる。70年以上続く工場の4代目の山本哲士社長が、自社の技術力を伝えるために投稿を開始。新規取引先の開拓につながるなど反響は大きい。
(榎田果歩)
エキスパンダーロールは不織布やフィルムなどの製造工程で発生するしわを取り除く、弓形に湾曲したロールです。曲がった状態で回転することで素材のしわや縮みを除去します。なかでも我々の強みは技術力の高さ。機械の構造自体は単純ですが、だからこそ精度の正確さが求められます。
我が社のエキスパンダーロールは乾式法やスパンボンド法など、あらゆる製法で作られた不織布に対応できます。耐久性も高く、なかには30年以上使い続けてもらっているものも。また、他社では扱えない海外製品の整備にも対応します。国内外に競合他社がありますが、技術力の高さには自信がある。大手メーカーでも採用されています。
技術力はありますが、ニッチな機材であるため知名度があまりないことが課題でした。そこで19年にユーチューブへの動画投稿を開始。最初は再生数が伸び悩みましたが、徐々に海外や国内で動画が拡散。