イタリアのOTBグループは約20年かけて、グループのブランドを増やしてきた。「ディーゼル」「ディースクエアード」「メゾン・マルジェラ」「マルニ」などに続き、昨年は「ジル・サンダー」も傘下に収めた。OTBグループのジャパンリージョンを統括する横溝知将CEO(最高経営責任者)に、進化するグループのジャパン社の現状と、コロナ下に行った取り組みについて聞いた。
(青木規子)
【関連記事】OTBグループ メタバースの新事業部門を設立 NFT、ゲーミング分野重点
7月に「アミリ」旗艦店
21年の年商(21年12月期)は、五つのジャパン社(ディーゼル、メゾン・マルジェラ、マルニ、スタッフインターナショナル、ジル・サンダー)を合わせて520億円を超えました。それぞれ年商は、ディーゼル220億円超、マルジェラ140億円弱、マルニ70億円弱、ジル・サンダー50億円、スタッフインターナショナル40億円超。ジル・サンダーが連結する前の20年は440億円超。グループ全体の前年比は18%増でした。コロナ前の19年の年商(490億円)も上回ることができました。
特にマルジェラの伸びが大きかった。20年に初めて年商100億円を超え、21年は140億円に。コロナ下でも唯一、成長しました。特にバッグやスモールレザーグッズが好調でした。マルニとジル・サンダーはコロナ下の20年は19年比で減収となりましたが、21年は前年比30%増でした。