暮らしの発信とECの「アワーホーム」 ショップ、スタジオ機能を備えた新拠点

2021/08/25 10:59 更新


ショップでは120点あるオリジナル商品のうちほとんどを揃える

 暮らしの情報発信とオリジナル商品を販売する「OURHOME(アワーホーム)」(アイブリッジ)は8月3日、兵庫県西宮市にショップ、スタジオ機能を備えた新拠点を開設した。これまではそれぞれの拠点が点在していたが、一つに集積することでその世界を立体的に伝える。

(金谷早紀子)

 アワーホームは、大手通販会社出身で整理収納アドバイザーの田辺絵美(Emi)さんが主宰する。自社ECでのオリジナル商品の販売が主力事業で、田辺さんら女性スタッフによる等身大の商品企画や暮らしにまつわるコラムが共感を呼び、都市部の30~50代の女性を中心に支持が広がっている。売り上げは15年の創業から右肩上がりで成長しており、サイト全体の月間アクセス数は約280万PV、メールマガジンの登録者数は約2万6000人にのぼる。他にも、著書の出版やセミナー、商品プロデュースなど、「ちょうどいい」暮らしの提案を軸に活動している。

 ビルは3階建て。ビルの壁面の色はロングセラー商品の革のバケツバッグ(1万8900円)のモカブラウンを採用した。1階のショップでは、ウェアやファッション雑貨、家具に加え、20年秋から開始したリラックスウェアとスキンケアのオリジナルブランド「アンドアワーホーム」など、ほぼ全てのオリジナル商品を揃える。2階のスタジオにはキッチンも設け、料理のレッスンやワークショップ、トークイベントなどを開く予定だ。コロナ下でオンラインレッスンを月1、2回ペースで実施し、全国から1500~1600人が参加するが、ここでは対面でのコミュニケーションを重視。インスタライブの拠点にもする。

3階建てで、ビルの色はロングセラー商品のモカブラウン

 「今後何がしたくなるか分からない」ことから、全フロアで空間を区切らず、その時々によってレイアウトが変えられる仕様にしている。家族の変化や成長に合わせて使い道を変えられる商品開発やインテリア提案をしてきたEmiさんらしい発想だ。ビルは阪急電車の線路沿いに位置するため、窓から電車が見える風景も楽しめる。

 近隣にある既存の4拠点は、ECの発送拠点や動画撮影、スタッフの打ち合わせスペースとして引き続き使用する。

スタッフは全員子を持つママ(前列右から3番目がEmiさん、4番目が田辺良平社長)

関連キーワードデジタルニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事