関西を中心に理容・美容店を展開するパパス&ママス(大阪市)はこのほど、米ニューヨーク・ブルックリンで誕生したバーバーサロン「ルドロー・ブラント」の国内1号店を東京・代官山に開設した。NYのサロンにはないVIP専用の個室を設けたほか、NYにある本店のイメージを踏襲したビンテージスタイルのカフェを併設した。スタッフの制服は、メンズウェア「アジャスタブル・コスチューム」を手掛ける小高企画(東京)がデザインした。代官山店で販売もする。
94年にマスター・マイスターバーバーのラッセル・マンレー氏がブルックリン・ウィリアムズバーグに本店を開いた。現在は著名な音楽家やファッション関係者、ハリウッドスター、政治家などが訪れる人気サロンとなっている。これに目をつけたのがコンサルタントのタカギ&アソシエイツ(東京)のたかぎこういち代表。本店に出向き、日本出店の話を持ち掛け、今回の出店に至った。
代官山店はマンレー氏の意向により、椅子やキャビネット、装飾小物や備品、内装資材などをNYから輸入し、本店の雰囲気を忠実に再現した。カットやシェービング、ひげのデザインなどは、本店で修行を積み、マンレー氏が認めたパパス&ママスの篠田晃一ショップマネジャーと馬場雄一エリアスーパーバイザーが務める。料金はカット&シャンプー7000円、シェービング&フェイスマッサージ3500円。
代官山店の制服は、小高企画の小髙一樹代表が手掛けた。20~30年代の米国のユニフォームや古着を元にデザインした。ダブルブレストジャケット(2万円台後半)やベスト(2万7000円)、エプロン(1万5000円前後)などがあり、代官山店では販売もする。今後は帽子やネクタイなど商品の幅の拡大を検討するほか、本店での販売も予定している。
カフェスペースでは、毎月第2金曜日の夜にワークショップなどのイベント開催を予定している。「大人の社交場」としてコミュニティーの形成を目指す。
代官山店が軌道に乗り次第、次の出店も計画する。直営、フランチャイズ双方を視野に入れる。セレクトショップ内へのコーナー出店やホテル内など幅広い立地を検討する。