池袋パルコはコロナ禍で東京都心のターミナル駅の利用者が減少していることを踏まえ、「駅のトラフィック(通行量)に頼らない施策」(掛谷亮介店長)を強める。秋から、「館の魅力を高め、自らの力で集客する」ための大型改装を開始し、ユニセックスファッション、生活雑貨、食物販を拡大する。併せて、これまで対応が不十分だったSNSを活用した情報発信や「街の魅力向上と来街者増に貢献する」ための「地域共生策」を本格化する。
(有井学)
同施設は池袋駅にほぼ直結し、「コロナ禍前までは集客を駅のトラフィックに頼る仕組みで通用した」。しかし、コロナ下でのテレワークの拡大などで駅利用客が大幅に減少し、「従来の仕組みでは通用しなくなった」という。「この傾向はコロナ後も当面続く」とし、「自施設の強みに磨きをかけながら、チャーム(魅力)を高めて来館を促す」大型改装を開始。8月下旬から11月下旬にかけて30区画、店舗面積約3055平方メートルを改装する。