街で目にする機会が増え、身近な存在になりつつある人型ロボット。服を着た犬を見ることが日常的になったように、ロボットも服を着ることが当たり前になるはず――世の中に存在していなかった市場作りに挑戦しているのが、サービス業向けユニフォームメーカー、ボンユニ福岡(福岡市)だ。
同社は「人型ロボットの普及が進めば、職業が識別できる視認性を持たせる必要が生じ、ロボット用制服の導入も広がるはず」と、アパレル業界と関わりの薄かったロボット産業で、新市場が生まれる可能性に着目。泉幸典執行役員によると「意思疎通が図れる人間の形をしたロボットは、漫画など日本文化を背景に技術が発達し、世界の中でも日本での開発が先行している分野。
注目度の高い最先端分野で関連商品として制服を提案し、国産ユニフォームの素材の機能性や縫製の技術力の高さを内外に示し、業界全体の地位向上を図りたい」と多くのロボットの関連企業や研究者に会って市場調査を進め、企画を練った。