■英国ブランド ニューフェイス&カムバックの参加が増える/益井ユウ
ピッティ・ウオモは英国ブランドにとっても重要なトレードショーになっている。英国のファッショントレードをサポートするukftもブースを設けており、参加ブランド一覧や情報を用意している。
元オアシスのフロントマン、リアム・ギャラガーの「プリティグリーン」①は日本でも店舗数を増やしている。ロンドン・メンズコレクションで発表しているコレクションラインのブラックレーベルからベーシックまで、全てのラインを見せた。ブース内をアンプの「マーシャル」とシェアしており、ブランドが音楽と密接な関係であることをうかがわせる。
「ティモシー・エヴェレスト」②は持ち味であるテーラードのディテールを取り入れたカジュアルラインを発表。また1946年に創業したアウターの老舗「カリマー」からは、ナイジェル・ケーボンとのカプセルライン「K100カリマー」③が誕生した。73年にスタートした中わた入りジャケットのブランド「パファ」④も初登場。
40年の歴史をもつシープスキンなどレザーウエアのレーベル「ナイジェル・プレストン&ナイト」⑤は今回、初めて本格的なメンズを始めた。シャツの「トマス・ピンク」も初出展。そして「ハリス・ワーフ・ロンドン」⑥は刺繍のジミー・ルースとコラボし、内側にチェックのステッチなどモダンな装飾をしたジャケットを見せた。
雑貨のブランドも揃う。メンズアイコン、デヴィッド・ガンディとコラボを発売するなど「ロンドン・ソックス・カンパニー」⑦は注目の靴下ブランド。シューズの「グレンソン」⑧はアンクルブーツとチャンキーソールのアウトドア風シューズを出した。
木製フレームからスタートしたアイウエアの「フィンレー&コー」⑨は、取り外しできるミラーレンズが最新コレクションのおすすめ。英国でハットといえば「ロック&コー」⑩。ベーシックハットにバーガンディーなどの新色が加わったほか、リブをあしらったカジュアルなキャップも見せた。