SCSKプレッシェンドはSaaS型EC・OMO(オンラインとオフラインの融合)ソリューション「フェイス」に3D画面上で簡単にデザインして、Tシャツやマグカップなどにプリント、商品化できるデジタルオーダーメイド機能を搭載した。この機能を使った自社初のECサイト「ワンニャデザイン」も9月に開設した。過剰生産の抑制や廃棄ロス削減につなげ、エシカル(倫理的な)消費を支援する。
デジタルオーダーメイド機能は、ECサイトで好きなアイテムやカラーを選び、3D画面上でデザインを自由にシミュレーションできる。デザインは選んだイラストや文字の大きさ、向き、配置を3Dで確認できる。一つのイラストを簡単に総柄にしたり、他のイラストや文字と組み合わせるなど自由に表現できる。
ワンニャデザインはTシャツ、タオル、キャンバストートバッグ、紙扇子、マグカップなどのアイテムを準備。犬30以上、猫10以上のイラストなどから選べ、文字を入力し、拡大・縮小、回転しデザインを作成できる。プリント工場やボディーTシャツの手配なども同社に依頼できる。
同システムは、作りすぎ、廃棄ロスといったアパレルの課題を軽減し、高まるエシカル消費の支援を目指して開発した。今後も、地域キャラクターや特産品との協業、生産終了した柄・デザインの復活などアパレル各社や地方再生に向けた取り組みなども支援していく。機能面ではCGを使ったデジタルモデルのウォーキングや、デジタルオーダーメイドのデータによる生産受託など、提供する機能や取り組みの幅を広げていく考えだ。