PTJ25年春夏 初日から若い世代の来場目立つ

2024/05/09 17:30 更新


多くの来場者が集まった「トレンド&インデックスコーナー」

 国内最大のテキスタイルビジネス商談会、プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)25年春夏が5月9日、東京国際フォーラムで開幕した。初日から学生など若い世代の姿も多く、各社のイチ押し素材を熱心に見て回っている。10日まで。

 昨年から実施している投票企画ワッツネクスト・テキスタイルコーナーも盛況。予備審査を通過した35社・35点を展示し、「次の売れ筋となるテキスタイル」を来場者投票で決める。初日午後2時時点では、東レの「ウルトラスエード・ヌー」がトップ。同素材にアルミフィルムとナイロントリコットを張り合わせ、形状記憶素材として打ち出した。

 出展者数は70。うち新規出展は国内外8、復活出展は3。新規企業は強みを生かした提案に力を入れている。播州と備中備後に産元としての拠点を持つローカルは、アパレルへの訴求強化を狙い出展。「生地値も上がっている中、じかにアパレルに提案し、価格メリットを出したい」との考えだ。

 キラリはメインの中国に加え、22年に日本法人を設立して国内市場の開拓に力を入れている。中国で生地をストックしているため、中国の縫製工場に直接デリバリーできる点が強み。

 レディスに特化した大松は、キャリアのSPA(製造小売業)向けが主力。オリジナルで生地を開発しており、約半分がストック素材だ。原糸からオリジナルで開発した糸のストックもあり、リードタイムの短縮につなげる。

 ファイブワンは、都内で運営する物流倉庫による生地の一元管理サービスをアピール。自社開発のWMS(倉庫管理システム)を使った「都市型のDX倉庫」で検尺・検反をデジタルで実施する。

 洋装用の中国産シルク生地を主に扱う西田通商は、台湾原産のカカオ豆の殻をパウダー状に粉砕し、ポリエステルチップに詰めて作った繊維「Secao」(セカオ)を使ったテキスタイルやTシャツなどを紹介した。サステイナブルな提案にも多くの注目が集まる。

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