プーチグループ「ドリス・ヴァン・ノッテン」を傘下に

2018/06/15 10:42 更新


 【パリ=松井孝予通信員】スペイン・カタルーニャが本社のファミリー企業プーチグループが、「ドリス・ヴァン・ノッテン」の過半数の株式を取得したと発表した。ベルギー人デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンが86年に創設し、昨年100回目のショーを開いた。今では数少ないインディペンデントの高級メゾンの一つが、大グループの傘下となった。株式の取得法や買収額は公表されていない。

 買収後も創業者ヴァン・ノッテンは、これまで通りクリエイティブディレクターと取締役会長のポストにとどまる。「会社としてのドリス・ヴァン・ノッテンの歴史に新しい章を開くことができ、うれしく思っている」と声明の中でコメントした。

 今年で60歳を迎えた「アントワープの6人」の一人、ヴァン・ノッテン。「30年前に立ち上げた事業のために確固としたパートナーを探し求めていた。アントワープとスタッフは今後も会社の中心であり、心臓であり続ける。私たちはクライアントを慈しみ、クライアントこそが、この将来の冒険によって最初に恩恵を受けるでしょう」と続けた。

 プーチは香水・コスメティック製造販売を本業とし、「コムデギャルソン」「プラダ」などのライセンス事業を展開。「ニナ・リッチ」「パコ・ラバンヌ」「ジャンポール・ゴルチエ」「キャロリーナ・ヘレラ」を所有する。



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