読者から「原糸メーカーの値上げは続くにもかかわらず、染色加工場の加工賃改定が進まない理由は」との質問を頂きました。繊維業界の長い歴史が生んだ構造問題が影響しているようです。この問いに藤浦修一特別編集委員がお答えします。
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一般的に価格(料金)は需給バランスと、売り手と買い手の力関係で決まる。売り手・生産者は原燃料や人件費などのコストが上昇すると、製品の販売価格に転嫁する。これがないと商品の安定供給ひいては企業の存続ができないからだ。
原燃料価格の上昇で、この2、3年間、合繊メーカーの原糸の値上げ発表が続いたのはご指摘の通り。ただ、メーカーもエネルギーコストの販売価格への反映には苦労しているようだ。
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