紳士靴のセレクトショップ、QRC(神戸市)は7日、スペインの靴ブランド「ピコリノス」のコンセプトショップを開いた。日本では初めてで、世界でもマドリード、パリなどに続く4店目。ブランドコンセプトを全面的に表現し、日本での知名度を上げていく。
QRCは靴専門店「クインクラシコ」を神戸や東京に持ち、ピコリノスを輸入販売してきた。ピコリノスのホセ・ベルーナアジア担当マネージャーは「QRCはピコリノスのことをよく理解しており、手を取り合っていく」と話す。
コンセプトショップは店舗面積60平方㍍の路面店。レディス70%、メンズ30%の割合で構成する。エレガントさのある革製カジュアルシューズを中心とし、価格は2万円台から4万円台。マサイ族とのフェアトレードを通して作るビーズ使いのサンダルもある。
特徴は①スペインになめし工場を持ち、革からオリジナル②革は化学物質を一切使わず、柔らかく足になじみやすい③ハンドステッチなど手仕事の要素がある――など。
店舗は地中海沿岸の温暖でゆったりした雰囲気を表現する。店内に靴づくりの道具、レザーなども展示して、ものづくりの姿勢も表す。QRCとしては、今後も日本でのコンセプトショップの開発を目指す。