カカオ染めのニットはいかが?――おいしそうな雰囲気のアイテムが登場した。16~17年秋冬に向けてレディスブランド「カトルカール」が企画したもので、イメージ通りのチョコレート色のほか、愛らしいピンクや深いグリーン、黄色まで揃う。
染料は、カカオ豆を覆う殻部分〝カカオポッド〟。カカオ豆はチョコレートやココアの原料として流通するが、カカオポッドは廃棄される存在のため、そこに目をつけた。飲食業界の知人のサポートでポッドを輸入、植物系の染色工場で実験を繰り返して独自の商品化につなげた。
Tシャツ風ニット(2万4000円)やハイネックセーター(写真、2万6000円)は、オーガニックコットン・リネン・シルクで暑い夏にも快適に過ごせる糸を使ってある。
糸はオーガニック原料で知られる大正紡績のものが中心。ベビーアルパカ100%のセーターやストールのほか、耳付きの帽子なども作った。デザイナーのキタイミホさんは、「太陽をたくさん浴びていて、日光に強く、乾きやすい。自然で優しい」原料を大事に扱い、日常にも旅行にも着やすいコレクションに仕上げた。