楽天グループは今期(22年12月期)、ECサイト「楽天ファッション」で「OMO(オンラインとオフラインの融合)を進めていくのが大きなアジェンダの一つ」(コマースカンパニーヴァイスプレジデントの松村亮執行役員)とする。コロナ禍後の市場を見据え、店舗の楽天ポイントカード導入促進やOMO施策、商業施設への期間限定店の出店など、前期までに着手した施策を進化させる。引き続きユーザー基盤も拡大する。
(中村維)
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楽天ファッションの前期実績は、「21年4~6月のユーザー数が前年同期比34.4%増。以後も同様に成長できている」(松村執行役員)という。出店ブランドでは、大手アパレルや主要セレクトショップ系が出揃い、ラグジュアリーやデザイナー系が増えたことで、商品単価・客単価が向上した。KPI(重要業績評価指標)の一つとする楽天市場とのクロスユース率も、21年10~12月で17.1%増と順調に伸びた。