〝親しみやすさ〟が、マーケティング活動の一つのキーとなるなか、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用が注目されている。この3年でユーザー数が約2.5倍と増加中の楽天グループのショッピングSNS「ルーム」もその一つだ。楽天市場への経由売り上げがたどれ、報酬を得られるアフィリエイト付きという点も特徴。また、インフルエンサーと楽天市場出店者との協業商品の開発も強化しており、21年の協業商品の流通総額は前年比1.8倍。今年から、ヒットした協業商品を発表する「ルームスタイルアワード」を開催するなど、プレゼンスを高めている。
(中村維)
ルームは、楽天市場で販売中の商品からお気に入りを選び、「マイルーム」上に投稿、ユーザー同士で紹介しあえるショッピングSNSだ。自身が使用しているオリジナル写真の投稿も可能で、そのリアルな使用感を参考にする消費者が増えている。投稿が気になったら、楽天市場の商品ページに遷移し、商品を購入することができる。紹介商品を他のユーザーが購入すると、投稿者には売上金額の最大11%分の楽天ポイントが付与される。
同サービスについてコマースカンパニー市場編成部CWD戦略推進課ルームグループの楠理紗さんは「市場内に3億点以上ある商品から、欲しいものをどう見つけたら良いか分からない方もいる。そんな時に、人軸で出会って頂けたらと。楽しみながら投稿し報酬も得られる点も魅力になる」とする。