6割以上の就活生が「夏期はスーツ以外が良い」――学生と企業をつなぐ新卒採用サービス「オファーボックス」を運営するアイプラグは、夏期の就職活動の服装に関する調査を実施した。対象は26年卒業予定の学生および企業。学生は「夏期はスーツ以外」が数多くを占めた一方で、8割以上の企業が「夏期もスーツ」を指定している。25年夏も猛暑が予想されるため、同社は「季節に適した格好での就活を希望する学生が増加する」と推測している。
「夏期はリクルートスーツ以外で就活したいか」の質問には、学生の64.8%が「はい」と答え、25年卒の63.9%とほぼ同率。理由は「季節に適した格好がしたい」(54.2%)、「スーツより楽」(34.5%)のほか、「自分らしさを出したい」(5.8%)など。「季節に関係なく服装が自由な企業の選考のみ希望している」(2.5%)という声もあった。
夏期の就活服装の希望では、「オフィスカジュアル」(41.4%)が年々増加傾向にある。「ジャケット着用不要かつクールビズ」は28.8%。、「服装自由」は22.7%あった。
逆に、「いいえ」と答えた理由は、「服装を考えることが面倒だから」(44.9%)が前年度より4.6ポイント増えた。そのほか、「何を着たら良いかわからない」「企業への印象を良くしたい」「特にこだわりがない」などの回答が続き、6割以上の学生が最適な服装が分からないためにスーツを希望している。
一方、企業側が「採用選考で学生に求める服装」は、「スーツ」(61.6%)、「特に指定していない」(28.2%)、「オフィスカジュアル」(5.2%)。スーツ以外で就活したい学生とはギャップが大きい。「夏期のみ服装指定」についても「いいえ(ない)」が81.0%で、ここ数年大きな変化はない。
調査は、オファーボックスに登録している26年卒業予定の学生に対して5月にインターネットで実施。有効回答数は563件。