トータルコーディネートのジーンズカジュアルブランド「リサウンド・クロージング」(メンズ)が今春からスタートする。国内でこだわりのもの作りを行いながら、ビンテージではない、スタイリッシュなアメカジブランドを目指す。
デザイナーでディレクターの梅本剛史さんはこれまでもジーンズカジュアルブランドに携わってきたが、「テイストが固まるとそのブランドのイメージがついてしまう。そこでやれなかったこと、新しいものを作りたい」と新ブランドを立ち上げた。
岡山県倉敷市児島のジーンズ縫製・加工一貫工場の協力も得て、リサウンド・クロージング(大阪市、電話06・6441・6061)をスタートさせた。
欧州のジーンズカジュアルブランドはトータルアイテムだが、日本ではトータルのジーンズブランドは少ない。テイストは米西海岸のアメカジでも、テーラードにも着られ、スニーカーにも合わせられるスタイリッシュなブランドを目指した。
協力してくれている縫製・加工一貫工場の生産背景を生かして、もの作りにこだわった。ジーンズはストレッチのセルビッジ(赤耳付き)デニムを使うが、生地の表面感は綿100%のものに近い。合成染料を使わない本藍染め。
70年代、80年代のビンテージミシンを使って縫製し、UFO型リベット、奈良県のタンナーによる鹿革のパッチ、実際にはき古したような加工感などビンテージの要素を取り入れながら、シルエットや遊び心のあるステッチワークで新しさを出した。
スタイルはスキニー、テーパード、ストレートの3型。コインポケットに挟み込んだセルビッジがアイコンとなっている。