お手軽に、ICタグスターターキット

2015/03/17 06:42 更新


 ブランドネーム、タグメーカーのテンタックは、初期段階でのコストを削減し、手軽に導入できる「RFID(ICタグ)スターターキット」を開発した。

 同社は3年前からICタグの生産、供給を開始した。上海に2台、埼玉県の加須工場に2台ICタグ専用機械を設備し、生産、印刷、挟み込み、データ入力、印字・エンコード、検品、出荷まで一貫で供給する仕組みを確立している。

 国内ではセレクトショップや大手アパレル、SPA(製造小売業)、量販ブランドなどと、上海では欧米、中国現地アパレルブランドとの取り組みが急速に増え、同社のICタグ事業は堅調に推移している。

 依然として「ICタグへの問い合わせは多いが」、コストや投資効果への不安から導入に踏み切れないケースもあることから、同社はRFIDスターターキットを開発した。試験運用での期待も高いため、本格的な販売を始める。

 スターターキットは①RFIDブランドタグ2万枚。(指定先に印字、エンコード済みのタグを発送)②特定省電力型のハンディーターミナル一式(入出荷、在庫確認、探索、商品登録などができるハンディーアプリミドルウェアやUSBアダプターを含む)③ジャケットケース型RFIDリーダー一式(関連画像など店頭支援簡易アプリやiPodタッチを含む)――で構成。

ハンディーリーダーは富士通フロンテック製で、入出荷、在庫確認などの精度も向上し、バックヤードでの商品探索機能の利用で顧客を待たせることがない対応が可能だ。ジャケットケース型リーダーはアスタリスク製で軽量、コンパクトで持ち運びやすく、洗練されたデザインと連続読み取り時間の長さも特徴。充電もマグネット式で簡単にできる。

 ハンディーターミナル、リーダーはどちらもオプションでクラウドサービスと連携でき拡張性も広がる。販売価格はトータルで99万8000円。

 同社は今夏に、国内工場にRFID連機器を増設する予定で、大量受注生産の体制作りを進める。 



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