リコーは社内起業制度で立ち上げたエスニックウェア「ランゴリー」のECサイトを3月8日にスタートし、日本国内での一般販売を本格化した。インドの伝統柄をあしらったウェアで、昨年クラウドファンディング(CF)で販売したサリーブラやおうちブラ、新コレクションのリラックスウェアを打ち出す。
ランゴリーは新規事業創出プログラムで19年度から始まった。インド女性向けの下着ブランドを通して自由な買い物体験の機会を提供しつつ、ゆくゆくはインド農村部での雇用創出につなげ、女性の地位向上への貢献を目指している。コロナ禍でインドへの渡航が制限されているため、まずは日本国内の生産販売から始め、インドでの量産準備にも取り組む。
昨年3月にCFでインドのサリー柄を部分的に使ったサリーブラ、おうちブラを販売し、160万円を超える応援購入があった。CF終了後も「色違いが欲しい」「どこで買えるのか」といった問い合わせが多数寄せられ、国際女性デーに合わせてECをオープンした。
一般販売に合わせて「サユリタネイ」デザイナーの種井小百合を起用した新コレクションのピーコックフラワーシリーズをスタートした。
インドで古来から災いを遠ざけるとされるクジャクや、永遠の幸せが訪れるとされる花唐草をあしらった柄を取り入れ、クロスバックブラ(8800円)、ロングスリーブヨガトップ(1万3200円)、ワンピース(2万9700円)などを揃える。
柔らかな着心地のサリーブラ、おうちブラ(7700円)は新色を加えた4色を販売する。今後も小物などを追加し、今月開催の合同展「プラグイン/エディトリアル」にも出展してバイヤーにアピールする。
並行してインド農村部での生産体制構築にも取り組み、ビハール州バーガルプル郊外の農村で現地NGO(非政府組織)ドリスティの協力の下で女性縫製技術者の育成プロジェクトを進めている。