二子玉川ライズSC、開業来最大規模の改装

2018/09/18 06:28 更新


 東急モールズデベロップメントが運営する大型SC、二子玉川ライズ・ショッピングセンター(東京都世田谷区)は11年3月の開業以来最大規模の改装を実施する。全4館のうち、専門店ゾーンの主力である「タウンフロント」(1~8階)の1~3階ファッション・雑貨フロアを刷新、今月24日までに新店13店を導入する。コスメ、生活雑貨、上質で高感度なファッションを充実し、世田谷区を中心とした足元商圏客のニーズへの対応を強める。

(有井学)

 全178店(8月29日時点)のうち、8月31日~今月24日に23区画を刷新する。一部区画を統合するため、改装区画の店舗数は16店、改装完了後は全175店となる。

 1階は全体の約8割を刷新、14日までに新店4店を導入、既存2店を改装した。衣料品・服飾雑貨7店があったフロア中央の区画を再編、コスメのセレクトショップ「フルーツギャザリング」とハンドメイドインテリア・生活雑貨「暮らしとクリーマ」を14日に導入した。

 フルーツギャザリングはスキンケアからメイクアップまで幅広いカテゴリーの約30ブランドを揃える。同フロアのコスメ「ロクシタン」「ジョンマスターオーガニックセレクト」「メルヴィータ」の売り上げが好調で、「コスメの充実を求めるお客のニーズも高かった」(二宮道彦総支配人)ことに対応する。暮らしとクリーマは作家によるハンドメイド雑貨を期間限定で販売する店舗。「来店頻度が多い顧客に向けて常に新しい提案をする」ため導入した。両店を核に、フロア全体の回遊性を高める。

 同階では8月31日にペット用品「P2ドッグ&キャット」、今月14日にレディス「カレンソロジー」を導入した。カレンソロジーの隣接区画で、売り上げ好調な「スピック&スパン」も同日に改装オープンし、「ファッションの発信も高める」。

 2階は8月31日にレディス「ラウンジドレス」を改装、今月5~7日にレディス「アンシェヌマン」、レディス・メンズ「カバン・ド・ズッカ」、レディス「スクラップブック」を導入した。カバン・ド・ズッカは「ミー・イッセイミヤケ」の隣接区画に配置、日本のデザイナーブランドの提案も強化する。今月24日にはアダストリアのコスメ新業態「カレイドエビーチェ」を入れ、ファッションとの買い回りを高める。3階は今月14日に時計・アクセサリー店を導入、21日にレディス・メンズ「MPストア」、生活雑貨「中川政七商店」など4店を入れる。

 同SCは東急グループによる大型複合開発の商業エリアで、都市型ファッションから日用品、食、サービス、大型複合映画館など幅広い業種を揃える。開業来、上質で感度が高い商品を好む足元商圏客のニーズに即したMDと年間約230回に及ぶイベントの開催が支持され、前期売上高は412億7000万円(2.2%増)、2期連続で過去最高額を更新した。

 今期は8月まで改装休業区画発生の影響で前年同期比1%減だが、営業区画は順調。今月13日までにオープンした改装店・新店も「手応えがある」という。秋の改装と連動したイベントによって活性化し、今期も過去最高額の更新を目指す。

「タウンフロント」1階は全体の約8割を刷新、コスメ・生活雑貨とファッションを融合し、ライフスタイル提案を強化



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