鋭い感性を生かしたクリエイションで国内外にファンを持つ「ロギーケイ」。ブランドを手掛ける興梠(こうろぎ)仁・景子夫妻は20年12月、京都府京丹波町に活動拠点を移した。移住前は大阪を拠点に年4回のパリでの展示会に追われる日々だったが、今は8月から9月にかけて22~23年秋冬物の受注会を開くなどマイペースで活動している。自然とともに暮らす中で、本当に作りたいものを作っている。「移住前よりも販売先軒数は減ったけれど、逆に新しくつながるところも生まれた。ブランドを深く支持してくれる顧客が増えた」と振り返る。
(小畔能貴)
田舎暮らしを前倒し
06年に大阪でブランドをスタートし、12年にパリで初展示会。クリエイションを強みに国内外で活動してきたが、「パリ展を続けるサイクルの中だと、新作を生み出す時間もなかなか作れなかった」。そんな折、コロナ禍に突入した。「田舎暮らしに興味はあったし、ずっと先にイメージはしていた」が、コロナ禍をきっかけに決断。20年2月にパリ出張から帰国してすぐ移住先を探し始めた。
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