国産の上質な日常着「ロルカ・オン・ザ・ノーツ」
新オフィスや食も
ユニアート・ヤモリ(岡山県倉敷市)のレディスを主力とした「ロルカ・オン・ザ・ノーツ」が、地元・岡山からの発信を強め、販売先を増やしている。15年に倉敷市児島の自社工場隣にある旧工場をリノベーションし、新オフィスを完成したのを機に、ブランドのストーリー性が膨らみ、その効果が出始めている。服以外に、地元で取れた食材を使ったはちみつジャムの提案も好評だ。
同社は1917年、ゲートルの製造業としてスタートし、その後学生服製造にシフト。少子化などを背景に、ロルカ事業部でカジュアルベースのファクトリーブランドであるロルカを立ち上げた。毎日を楽しく過ごすための上質な日常着をコンセプトに、自社工場を含めた国内生産で提案している。
15年8月にできた新オフィスは、ミシン動力だった床下のシャフトをガラス張りで見えるように残したり、木のぬくもりを生かすなど、工場だった名残りが楽しめるリノベーションにした。広さは倍以上になり、企画室や商談室がある。今後は自社ECサイトの発信についても、岡山発という形を強めていく。
15年からは岡山県産の果物を使ったはちみつジャムの提案を開始し、今年4月に開いた秋冬物展では1社で100点発注する店もあるなど、手応えがあった。今春夏から納品可能で、桃やトマト、キウイ、はっさく、みかん、イチゴがあり、900円。