六本木ヒルズ、10周年改装で成果

2013/10/03 08:18 更新


 森ビルが運営する六本木ヒルズは、今年で開業10周年となったのを機に1月から段階的に実施してきた大規模改装の成果で売り上げを伸ばしている。商業ゾーンを本格改装した4~8月の売り上げは前年同期比5.6%増、9月も23日までで8.6%増と好調だ。

 4~8月の月別売り上げは4月が9%増、5月が5.4%増、6月が7.9%増、7月が4.7%増。8月は同施設の中で売り場面積が最大の「エストネーション」が改装工事中だったにもかかわらず、0.7%増と健闘した。

 改装で導入した新店は強化分野に据えたラグジュアリーブランドを中心に、「大半が目標通りの売り上げ」(穐山壮志営業本部商業施設事業部商業運営部六本木ヒルズ商業運営室室長)で推移している。けやき坂通りの「ティファニー」「ルイ・ヴィトン」など既存のラグジュアリーブランドも好調だ。

 このほか、エストネーション、「プラステ」などのセレクトショップも順調。エストネーションは9月6日に改装オープン、ギフト需要を意識した食器を含めた生活雑貨、フードなどを揃えたコーナーなどを設けた。「オープン以来、予想以上の売り上げ」で、9月の全館売り上げに貢献した。

 「改装によって本来の六本木ヒルズの顧客である上質で、高感度な商品を求める層の支持がさらに広がっている。六本木の街としての魅力が高まっているのも好調要因」とする。

 今後も飲食店を中心に新店を順次導入、既存店の改装も実施する。「六本木ヒルズらしさを改めて追求し、好調を持続させる」考えだ。



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