六本木ヒルズの商業ゾーン増収ペース

2015/01/19 08:46 更新


 森ビルの大型複合施設、六本木ヒルズの商業ゾーンが順調だ。13年の開業10周年を機にファッションを中心にした大型改装を実施した効果で、14年3月期に売り上げを前期比8.4%増と大きく伸ばしたのに続き、今期も昨年12月末までで前年同期比約2%増を達成、今年1月も順調だ。

 改装効果が継続していることに加え、「第2ステージ元年」(穐山壮志営業本部商業施設事業部商業運営部長兼六本木ヒルズ運営室室長)とする今期の重点施策として、テナントと連携して独自の商品提案と販促を積極化し、近隣の居住者や就業者、観光客を含めた外国人客の支持を得た。

 今期の売り上げは、前半は消費増税の影響でやや苦戦したが、施設内にあるテレビ朝日と連携して夏の大型イベントを実施した昨年8月に15%増を達成、以降は前年実績を上回っている。ファッション、飲食店ともに改装によって強化した上質、高感度な店舗が既存店を含めて好調だ。

 ファッションではウエストウォーク内の「エストネーション」「ユナイテッドアローズ」「ドゥーズィエムクラス」「ボッテガヴェネタ」「ステラ・マッカートニー」などが売り上げを伸ばしている。昨年12月は中旬から実施した顧客向けプレセールが好調で、エストネーションとユナイテッドアローズは月間売上高で過去最高額を達成、これらが貢献して同月の商業ゾーン全体の売り上げは前年同月比2%増となった。

ファッションはウエストウォーク内の店舗を中心に好調
ファッションはウエストウォーク内の店舗を中心に好調

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