ワールド、サハグループ タイに合弁会社

2016/05/19 16:48 更新


 ワールドとタイの大手企業グループ、サハグループは19日、メンズブランド「タケオキクチ」を販売する合弁会社をタイに設立することで基本合意した。ワールドがタイで販売事業行うのは初めて。17年春、バンコクに1号店を出す。タケオキクチは国内で126店、台湾で5店舗あるが、グローバルブランドに育てるため「成長が期待できるタイで事業を開始する」(上山健二ワールド社長)ことにした。

 合弁会社の概要、設立時期は未定だが、ワールドの過半出資となる模様。サハグループは、化粧品、衣料品、食品など消費財の製造、物流、販売を幅広く手がけ、日本企業とはこれまでに約80社と業務提携や合弁会社の設立をしてきた。テキスタイル製造や縫製などファッション関連にも強みを持ち、「互いの経営資源を合わせることで、タケオキクチをタイで成功させる」(サハ・パタナ・インターホールディングのマヌー・リーラヌワタナ取締役)としている。タイでの主力顧客層は日本と同様に40代を想定。フルアイテムを投入し、日本からの輸出だけでなく、サハグループによるライセンス商品も販売する。

 ワールドは、韓国や中国本土、香港、カンボジアなどアジアでの販売で経験豊富だが、従来は100%出資で現地法人を設立するなど自前主義で進めてきた。今回はサハグループと組むことで、現地での情報収集、生産面での協力などメリットが大きいと判断した。タケオキクチを選んだのは「タイでメンズのハイエンド市場が伸びている」(上山社長)ため。「ブランドネームが浸透している」ことも決め手になった。今後、ノウハウを蓄積、「他ブランドやタイ以外の国での展開など色々な可能性を探る」方針だ。



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