フィルムの「ダブルスタンダード・クロージング」は、在日中国人ライバーを抱える企業と協力し、昨春から越境ライブコマースで実績を上げている。インバウンド(訪日外国人)売り上げが見込めない状況下にある今、海外の消費者とつながり、ファンを増やす貴重な販売窓口となりつつある。
(中村維)
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■1回で800万円の実績
5月の週末、東京・青山にあるダブルスタンダード・クロージングのショールームでは、モデルの女性2人が2台のスマートフォンをのぞき込み、サンプルをとっかえひっかえして商品説明していた。今はやりのライブコマースの1コマではあるが、しゃべり続けているのは中国語。スマホの向こうで視聴しているのは、本土の中国人たちだ。片方のスマホは配信用、もう片方でライブ中の画像や続々流れるチャットコメントをチェックし、即座にリアクションする。配信開始30分後には、視聴者数は1万人を超えた。
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