サマンサティアラ、4~5月大幅伸び

2015/06/12 07:45 更新


 サマンサタバサジャパンリミテッドのジュエリーブランド「サマンサティアラ」が好調だ。5月の既存店売上高は前年同月比45%増と大幅に伸びた。4月は23%増、前年に駆け込み需要があった3月も5.4%増と健闘した。昨秋から価格やデザインの幅を広げ、客層を広げてきたことが好調の要因となった。

 現在の代表的な売れ筋商品シリーズは三つ。一つは、昨年末に発売したモデルの紗栄子さんとの協業ライン。パールと10Kを組み合わせ、トレンドをふんだんに取り入れた1万円台~2万円台がシリーズの中心だ。もう一つは定番で人気となっているフラワーレターズシリーズで3万~4万円台。

 18Kのイニシャルモチーフに天然石をあしらったデザインで、三代目ジェイ・ソウル・ブラザーズを起用し5月22日から放映された新CMでの着用もあり、人気が再燃している。客単価を引っ張っているのは、揺れるダイヤモンドをセンターにあしらったスウィングルシーリズ。6万円台中心で、昨年のクリスマスシーズンから販売し、デザインバリエーションを広げ、CMでも着用した。

 特徴と価格帯が異なるこうした売れ筋が売り上げを押し上げている。5月は客数が29%増、客単価13%増となった。

 今後はブライダル商品を拡充する。これと連動して既存店の売り場を拡大し、ブライダル商品のコーナーの確保を目指す。ウオッチも強化する。店舗数は現在24店。秋以降、一時抑えていた出店も加速させる。なお、前期の売上高は約30億円。「年間20%ずつの成長を継続し、5年で100億円を目指したい」(寺田和正社長)としている。



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