接客をしながら、スタッフの皆さんが何気なく使っている言葉で、気になるものがあります。その1つが、「お似合いですよ」。
鏡に合わせているとき、試着室からでてきたときなどに聞かれる言葉です。もう一歩踏み出してより説得力のあるトークにしてみましょう。
出典:「レックスタッチ」
心を込めて
売場という空間で、しかも気分が高揚しているときは、「お似合いです」という言葉をお客様も聞き入れています。けれど、購入後、自宅のクローゼットにしまっていたものを時間が経って取り出したときに、小さなことが気になって、「…なんか似合わないなあ」と思い始めてしまうことがあります。
目の前にある服は、嫌いではない。でも、自分のスタイルや、雰囲気が似合っていないと感じることがあります。服にチャレンジする積極的な気持ちが失せて、弱気になっている状態です。自分の表情が「老けた」と感じるのに似た感じ。
こんな感じで、「似合わない」と思うと、ほとんどの場合、着なくなります。クローゼットにしまいっぱなし!次の出番は、リサイクル。
そんな哀しい思いをせずに済むように、接客時に、「お似合いです」と伝える時には、心を込めましょう。とびきりの笑顔と、暖かな気持ちで寄り添い、きちんとアイコンタクトをとります。
そして、具体的な理由を添えてあげましょう。お客様の雰囲気、スタイルの何とマッチングしているのか?お客様の表情がみせる一瞬の「喜び」感を、言葉にして伝えましょう。「似合っている」という気持ちをはっきりと納得できるように、背中をぐっと押しましょう。
■「レックスタッチ」運営元について
藤永幸一 20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。