東京都心で上質、高感度なファッションを主力とするSCの売り上げが好調だ。売上高がコロナ禍前を超え、過去最高額を更新する見込みの施設も相次ぐ。いずれもコロナ禍を経て、都心の商業施設に郊外SCやECにない価値を求める消費者が増える中で、テナントと連携して館独自の提案と顧客拡大策を強化し、成果を上げている。価値は訪日客にも伝わり、インバウンド売上高も大きく伸ばしている。
(有井学)
早くも次に備える
19年11月に建て替えオープンした渋谷パルコの24年2月期のテナント売上高は359億円(前期比57%増)で、2年前に比べて2.1倍以上に拡大した。「少なくとも92年度以降では最高額」(平松有吾店長)という。インバウンド売上高も約4.5倍伸び、全館売り上げに占める構成比は30%に達した。
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