島根・松江と鳥取・米子の商業施設 “一畑の資産”めぐり動く

2024/04/24 13:00 更新有料会員限定


好調なシャミネ松江の「ミニプラ」。来店目的性を高める改装、新規導入を継続する

 島根県唯一の百貨店だった一畑百貨店(松江市)が1月14日、65年の歴史に幕を下ろした。隣県の鳥取県米子市を含め、同店の顧客や取引先の獲得を狙いに周辺施設が動き出している。加えて、コロナ禍が落ち着いたこともあり、地域活性化につなげる改装もさらに進んでいきそうだ。

外商顧客獲得に期待

 鳥取県西部の米子市にある米子高島屋の23年度の総額売上高は約40億円(前期比5.9%増)。24年度(25年2月期)の目標は49億円で、前期比20%増以上となる9億円の増収を見込む。一畑の顧客の店内外での利用増を積み上げると達成確実な数字としている。3月の化粧品売上高は前期比20%増で、70%増となった既存ブランドもあるなど、すでに〝一畑顧客〟の利用増効果が表れている。一畑にあった婦人服の「エリフェ」を今春に新規導入し、「シャネル」の化粧品が5月末にも入る。ゴールデンウィークには一畑の催事「ズムサタ全国うまいもの博」を開催する。また、中元・歳暮の需要の獲得も確実に見込める。

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