大手SCディベロッパーが自社ECとリアル施設との連携によるOMO(オンラインとオフラインの融合)施策を一段と強化している。ECサイトとポイントカードやスマートフォンアプリとの顧客データの一元化、ECと店頭在庫の連携、EC販売商品のリアル施設での受け取りサービスの拡大などだ。各社とも、ECとリアル双方を利用する顧客を増やし、成果を上げている。MDで差別化しながら、リアル施設を持つSCの「強み」を発揮させることでEC市場での競合激化に対応する。
(有井学)
三井不動産、ルミネ、パルコの20年度のEC販売はコロナ下で家ナカ消費が活発だったことなどから、大きく伸びた。21年度はパルコの「パルコオンラインストア」がパルコミュージアムなどエンターテインメント関連商品や協業商品などが好調で、「前期比約30%増ペース」。三井不動産の「アンドモール」とルミネの「アイルミネ」は「大きく伸ばした前期の反動で鈍化しているが、堅調」という。
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