SCの開発が一段と減速している。日本ショッピングセンター協会(SC協会)によると、今年に開業予定のSC・商業施設は35施設で、昨年の40施設を下回る見通し。開業数が前年を下回るのは2年連続。昨年に引き続き、店舗面積が3万平方メートルを超える大型SCの開業は少なく、足元商圏客の日常生活需要の取り込みを狙った中小規模の施設が多い。閉店した百貨店の再開発も目立つ。新型コロナウイルスの影響で、昨年と同様、開業時期を延期する施設が出てくる可能性もある。
(有井学)
総数2年連続で減
SC協会によると、昨年は40施設が開業した一方で、閉館したり、業態転換してSCの基準を満たさなくなった施設が42に達した。そのため、昨年末の国内SC総数(速報値)は3207施設で、2年連続で減少した。ここ数年のECの拡大と競合激化が大きな背景にある。
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