スキャンディット スマホでバーコードスキャン、店頭や物流業務を効率化 ARでサービスも向上

2022/10/28 06:26 更新


スマホで店頭商品のバーコードをスキャン(イメージ)

 高速・高精度スキャン技術のスキャンディットは、スマートフォンなどを使ったバーコードスキャンとAR(拡張現実)を活用した店頭業務や物流の革新システムをファッション関連企業に向けて売り込む。同社は09年にIT企業としてスイスで創業。小売店や物流企業などの業務効率化、高度化支援システムを強みに欧州、北米市場を中心に事業を広げてきた。コーチやJクルー、リーバイス、マックスマーラなどファッション関連企業を含め1700社以上での導入実績を持つ。日本には20年にアジア初として進出、イオンリテールグループ企業や小売り、物流関連企業で採用が進んでいる。

 店頭やバックヤード、倉庫、物流現場などで、従来は専用のハンディーターミナルで行っていたバーコードのスキャンを、スマートフォンやタブレットなど一般的に普及しているデバイスでできるようにした。スマートフォンなどの使用例は他にもあるが、同社のシステムは高速・高精度が特徴で、大量のバーコードを瞬時に読む込むことで、在庫管理や入出庫管理などの業務効率化や人的ミスの削減が図れる。AR機能を搭載していることも特徴だ。

 また、店頭では店舗アプリなどと連携することで、販売員だけでなく客もバーコードから商品情報を読み込むことができる。ARによって、直感的、視覚的に商品情報を得ることで、購買意欲の促進にもつながる。色柄やサイズなどが多岐にわたるアパレル製品や靴などの店在庫の把握や取り寄せなどもその場で確認できるなどカスタマーアシスタンスも向上する。

 今後再び増加が予想されるインバウンド(訪日外国人)客に対して、その場でパスポートをスキャンし、免税価格の提示、免税対応ができる。この他、欧州の物流企業では、プレゼントの配送用バーコードに送り主がメッセージも添え、受け取った側がARでこれを受け取るサービスなども実装している。

 コロナ禍で非接触が求められる環境が続く中で普及が進んでいるが、高額なハンディーターミナルも必要なくなることから設備の更新期なども見据えて、ファッション関連企業への導入に力を入れていく。

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