ビームス、ベイクルーズ、ユナイテッドアローズは、販売員向けの合同勉強会に力を入れている。座学で3回行ったが、今年は入社1~3年目の販売員が各社のトップ販売員の接客を実際に受け、その体験を自分の接客に生かす実践型に切り替えた。コロナ禍の影響で新入社員が十分な接客スキルを店頭業務上で習得することが難しくなった。さらに、ネットで服を買うのが当たり前の世代に、セレクトショップが重視する接客の情緒的価値への理解を促す狙いがある。
(柏木均之)
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体験で気づき促す
2月1日の早朝、開店前のユナイテッドアローズ丸の内店のメンズドレス売り場で、キャリア30年超のベテラン、明石達司さんが、20代の男性販売員を接客していた。「襟を頸椎(けいつい)に沿わせるようにしてコートを羽織ると、肩の線がきれいに出ます」。鏡の前で商品の特徴を説明しつつ、着方や合わせ方をさりげなくスムーズに伝えていく。
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