千趣会(大阪市)の「ベルメゾン」は、高感度ファミリーに支持されるファッションウェブメディア「ハグマグ」(フルマーク)と協業した子供服を10月6日から販売する。ハグマグが子供服の製作に携わるのは初めて。ベーシックなベルメゾンと、高感度のハグマグという〝異色のタッグ〟となる。
(金谷早紀子)
ベルメゾンはカタログ依存からの脱却を目指しウェブシフトを加速中。特に子供服はカタログからの購買が多く、新規客獲得に課題があった。新しい客層に訴求するため25年からハグマグでタイアップを開始。コンテンツへの反響に手応えを得て協業を打診した。
ハグマグは12年に雑誌を創刊し、21年からはウェブマガジンとして運営する。ママ向けメディアは多数あるが、親子のファッションに特化しているのは珍しく子供服業界からも注目度が高い。インスタグラムの総フォロワー数は年々増え16万人を超える。人気のファッションスナップ企画では海外ブランドや古着を着こなす親子が登場し、ファッションに関心の高いママを引きつけている。
そんなハグマグが初の協業相手に千趣会を選んだのは、タイアップを重ねるなかで「品質、機能性に優れ、子供の着心地にも配慮していることが分かり信頼が積み上がった」(杉本衣里子ハグマグディレクター)から。ハグマグの記事でも、ナショナルブランドをおしゃれに見せるテーマへの反応が高く、「手が届く商品でおしゃれに見せたいインサイトをつかんでいた」。年間300組をスナップ撮影するなかで親子のトレンドやニーズの情報が蓄積されており、「ベルメゾンの品質の良さと私たちが体感しているトレンドを掛け合わせれば良いものができる」と協業を決めた。
企画したのは6商品。主力ブランド「ジータ」では、定番人気商品をハグマグ仕様に別注したウィンドブレーカー(税込み4299円)、スウェット、レギンス。トレンドを反映する「リッケ」では、ハグマグがゼロから考えたデニムサロペット(6699円)、ワンピース、セットアップを作った。袖や丈の長さが変えられるなど、年中着回せる仕様、素材を使った。






ハグマグがウェブページやインスタグラムでの見せ方を先に考え、逆算で物作りをする手法に「驚くばかりだった」と関野絵理ベルメゾン事業本部ウィズファミリー&IPビジネスユニット調達1チームマネージャーは話す。モデルには、ハグマグで影響力のあるママの子供を起用。発売前には、ハグマグが都内で開催するフリーマーケットで商品を展示するほか、5日にはモデルの宮城舞さんとインスタライブを実施する。初の協業のため「生産量は控えめ」(関野さん)にし、完売を目指す。
