韓国で今、最もホットなエリアで〝若者の聖地〟とも呼ばれるほど人気なのが聖水洞(ソンスドン)。今の韓国ファッションが一番よく分かる〝ホットプレイス・ソンスドン〟で、必須コースに選ばれるショップを紹介する。
(ブリッジアンド代表・ジョ・テジョン)
ディオールの旗艦店も登場
ソンスドンは1970年代から00年代前半まで、革の問屋や縫製工場、自動車整備工場、古物商、物流倉庫が立ち並ぶ工業団地だった。かつては韓国の靴生産の70~80%を占めたが、産業の変化で製造業が衰退し、街全体が変化を遂げた。
ピーク時には約1000もの靴工場があったが、金融経済危機を受けて縮小し、その後も海外生産の増加や輸入の急増により、街の勢いも失われた。靴の国内需要も減ったが、職人たちは10年ごろから少量で靴を作って売るショップを作り始めた。また、ソウル市からはハンドメイド靴の産業エリアとしても指定された。