ゲストリストは26年春夏から、新デニムウェアブランド「ニード・バイ・ビンテージ」の販売を始める。高い技量を誇る日本の職人が手掛けた加工ジーンズが主力だ。国内の有力セレクトショップだけでなく。国産ジーンズ人気が高まる海外への卸販売にも注力する。
(高塩夏彦)
同社は長年「レッドカード」「アッパーハイツ」といったデニムウェアブランドを複数手掛けている。トレンドを取り入れたシルエット、やりすぎ感のないきれいめな加工などで、高感度層の大人の女性に支持されてきた。
ニード・バイ・ビンテージはユニセックスだが、客層と販路を広げるため、よりメンズを意識したブランドに位置付ける。サイズの幅を広くして大柄な人でも着られるようにする。
生地は全て国産のセルビッジデニム。基本的にダブル幅の生地を使っている既存ブランドの中心価格が2万円台なのに対し、4万円台と一格上の価格帯に設定する。
ジーンズは5種類のシルエットで、海外でも有名な日本の街がモデル名になっている。「トウキョウ」は上品にはける緩やかなテーパードフィット。「シブヤ」はどっしりとしたルーズシルエットだ。個性的な太めのカーブシルエットは「アキハバラ」と名付けた。ジーンズ以外はGジャン、カバーオールがある。



最大の特徴は加工だ。全て熟練の職人が手作業で行う。加工には、色落ちやダメージの度合いに合わせ「9年」「25年」などはき込んだ年数をイメージした名前が付いている。リアルさを追求しつつ、「ヒゲ」や「ハチノス」が目立つ荒々しい表情にはせず、ジャケットやきれいめのシャツにも合うようにした。

国産ジーンズにはリジッドやワンウォッシュからはき込み、色落ちの過程を楽しむファンが多い。あえて加工ジーンズを主力とすることで、競合と差別化する狙いもある。
26年1月にパリで展示会に参加するなど、海外販路を開拓する考えだ。「シンプルで上質な服を好む客層へ提案したい」(同社)。欧州・北米を主販路とする計画で、卸先は各地の有力専門店を見込む。国内では26年1月にエストネーション六本木ヒルズ店で開く期間限定店で披露する。「販路が広がれば工場や職人への安定発注につながる。産地を盛り上げ、優れた加工技術の伝承にも貢献したい」決意だ。
