シンゾーンの20年秋冬はプレコレクションに引き続き、「ブリティッシュモダンガール」がテーマだ。赤、緑、黄色をキーカラーに、英国の国花であるバラの柄や英国調チェックを取り入れた。新たにメンズラインもスタートする。
トラッカージャケットとセットアップのスカートは、英国の生地メーカー「アブラハムムーン」のチェックを使った。ジャケットはビンテージのデニムジャケットのディテールを落とし込み、スカートは着回しやすいシンプルなタイトシルエットにした。
オリジナルプリントのバラ柄スカートは、スニーカーを合わせるのがイチ押し。秋口から着られるアウターの需要が高まっていることから企画した「パークジャケット」は、古着のミリタリージャケットからインスピレーションを得た。気温の変化に合わせて、ニットやインナーダウンを着られるように、身頃と袖はゆったりとした幅にした。
オリジナルの生地を使ったジーンズもある。生地をローテンションで織ることでストレッチが利いているようなはき心地の良さが特徴だ。ストレートとスリムストレートの2種。
オリジナルのジーンスは、ディレクターの染谷真太郎さんが「日本の産地の働き手の高齢化が進んでいるが、日本のデニム産地には生地から縫製、加工まで若い人も働いていて10年後も物作りの基盤が残っている」と考え、「デニム=シンゾーンと10年後にも認知してもらいたい」と企画した。同時にメンズもスタートすることにした。
メンズの20年秋冬のテーマは「レスイズモア」。ワードローブをむやみに増やすのではなく、「気に入ったものを長く着よう」という思いを込めた。
オリジナルで生地から作ったジーンス2型があり、「クラークジーンズ」はローテンションで織った生地の柔らかさと、はき込むほどきれいに色落ちしていくのが特徴だ。黒の経糸と緯糸を使い、加工を工夫して独特な風合いを出した「ブランドンジーンズ」は、ワイドテーパードのすっきりとしたシルエットに仕上げた。
「フィールドパーカ」はレディスでも企画している商品。スタンドカラーで、中に厚手のニットなども着られるようにAラインシルエットにした。雨や雪のときも使えるよう、撥水(はっすい)加工の生地を使っている。