シップス、メンズの新レーベルを発売 20~30代の取り込み狙う

2024/07/09 08:00 更新


シップスの店内にコーナーを設ける「シティ・アンビエント・プロダクツ」

 シップスはメンズの新レーベル「シティ・アンビエント・プロダクツ」をスタートする。90~00年代の要素やユースカルチャーを取り入れたオリジナルのウェアと仕入れ商品で、20~30代の若年層を狙う。8月8日からシップスの20店とECで販売する。24年秋冬は小売りベース4億円、25年は通年で10億円の売上高を計画する。

(柏木均之)

【関連記事】シップス 商品力を高めて収益性向上 新業態は拡大へ、メンズで新ブランド

 19年秋冬で終了した「ジェットブルー」に代わる若年層向けのレーベルとして開発した。24年秋冬物はオリジナル商品で45型を企画した。カットソーアイテム4500円(税抜き)、シャツやセーター9000円、パンツ1万円、アウター1万6000円など。メインレーベル「シップス」より価格を3割程度抑えた。

 中軽衣料がオリジナルの75%を占める。カットソーアイテムにはブランドの頭文字であるCAPをイメージしたロゴマークやオリジナル柄をプリントした。セーターも綿・アクリルにするなど若年層に選ばれやすい素材を使う。パンツのシルエットもシップスにはないワイドシルエットが多く、アウターもゆったりとしたサイズ感だ。

ブランドロゴ入りのカットソーアイテムなど中軽衣料が主力

 社内企画チームは20~30代の若手で、インスタグラムなどで発信するビジュアル制作にもターゲット層と同世代のクリエイターを起用した。

 5月からシップスの20店でテスト販売を開始したが、20~30代の購買が多く、購入客の25%を女性が占めるという。

 8月8日の本格スタート以降はオリジナル以外に仕入れブランドも実店舗20店のコーナーで販売するほか、自社ECやECモールでも販売する。軌道に乗れば単独店も出店する考えだ。

関連キーワードピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事