春闘の季節になった。日本労働組合総連合会(連合)は、原則として2月末までに要求提出を行う方針。それによると2月27日午前10時時点の報告を集計した結果、4504組合が要求を提出。このうち平均賃金方式で要求を提出し、金額が集計できる2074組合の要求水準は1万887円で3.74%の増額要求となった。
連合は賃上げを起点とした「経済の好循環実現」と「デフレからの脱却」に向け、月例賃金の2%以上の賃上げを求めるという方針を掲げており、要求提出段階ではこの方針に沿ったものになった。
一方、非正規雇用労働者の賃上げについても、昨年の妥結実績を大幅に上回る要求が提出されている。
今後は3月中旬の先行組合の回答引き出しに向けて、各労組で労使交渉が行われていくことになる。
■春闘 この時期に集中して各組合が賃金の引き上げや労働条件の改善を要求する労働組合の運動のこと。連合は「春季生活闘争」「春季闘争」「春季労使交渉」などと呼んでいる。