ソンゴリバー カナダ製のワークブーツ「ヴァイバーグ」でBtoC

2022/04/19 06:28 更新


東京・日本橋にある東京ショールームで全ラインナップを確認できる

 輸入卸・小売りのソンゴリバーは、日本の総代理店を担うカナダ製のワークブーツ「ヴァイバーグ」でBtoC(企業対消費者取引)の販売に力を入れる。本国と連携してヴァイバーグジャパンとして活動しており、一昨年に開設した東京ショールームを生かし、一般消費者に直接、触れてもらう考えだ。

 昨年90周年を迎えたヴァイバーグはカナダ・ビクトリアを拠点とし、グッドイヤーウェルテッド製法をはじめ、伝統の手法にのっとった物作りを続けてきた。創業者のエドウィン・ヴァイバーグは労働靴の製造に取り組み、2代目は80年代以降に発展した材木産業に向けて丈夫なワークブーツを生産。現在、3代目を担うブレット・ヴァイバーグは、長く培った物作りに現代的な素材やディテールの変化を加え、洗練されたスタイルへと発展させている。工場では25人の職人が1日約30足を生産する。時間が掛かっても、受け継いだ手法に妥協をしないスローマニュファクチャリングを信念に共感者を広げている。

 22年秋冬は、リファインド、クラシック、シティー、アウトドアの4カテゴリーで15モデル前後を扱う。リファインドは、すっきりと見せたフォーマルスタイルに上質なレザーを使ってフレンチテイストに仕上げている。シティは、伝統の作りそのものは変わらないが、柔らかめのソールを使ってスニーカー感覚の履きやすさを配慮する。小売価格は580~810ドル。

クリーンな風合いのレザーを使って洗練させたクラシックモデルの一つ

 日本では過去に卸売りを行っていたが、消費の環境が大きく変わる中、ヴァイバーグジャパンは「本来の姿や物作りのストーリーを明確に伝えたい」として、BtoCへとかじを切った。東京ショールームでは、全ラインナップを確認することができ、購入の際は、本国と共有する在庫から取り寄せて配送する。実際の購入価格は、国際配送料と関税が加わる。



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